2023/05/01

座談会#03

社会的課題×不動産事業×サービス業

　
発足したばかりの新しい事業部のメンバーの想い

新事業の立ち上げという、重要なミッションを担う「不動産事業部（本年4月1日　地域共創部に名称変更）」。名前は硬いが、その実態は？
　

世の中の課題を解決しつつ、自社の仕事にする欲張りな取り組み

発足して二週間も経ってないんですけど、どこから話しましょうか。

チラシのポスティングしましたよね。リースバックとライフサポートの。

　
僕、転職してきたばっかりで、そのあたりよくわかってないんですけど。

　
名鉄グループは、沿線で大型の宅地開発をやってきたんですよ。でも時間がたって高齢化でいろいろ課題がでてきたんです。

このところ世間でずっと言われている「空き家問題」ですね。これを解決しながら、会社の仕事にも結びつけて、地域にも喜ばれるっていう、ちょっと欲張りな取り組みかな。

リースバックっていうのは、今住んでいる家と土地をウチが買い取って、そこにそのままリース物件として住んでいただく取り組みです。メンテはウチがやるから手間がかからないし、売ったお金が家賃になるし、遺産のことも含めてメリットがあるんです。

ライフサポートは、庭木の剪定とか、家事代行とか。実際、買い物にはちょっと不便な地域もあるし。ポスティングの反応も良くて、具体的なリクエストもいただいています。最終的には、建て替えとか新しい人が入ってきて、地域としての高齢化が解消できれば、ひとまず成功かなと。

ありがとうございます。前職は自動車部品の営業だったんですけど、宅建の資格を持ってたから、これを活かしたいなと思ってここに来たので、実務を通して勉強していきます！

「名鉄さん」への信頼を基盤に、新たな事業を生み出す

私も中途で転職して来てるんですよ。前職では住宅を売ってました。名鉄に来て思うのは、やっぱり地域に慕われている会社だなと。どこ行っても「名鉄さん」ということで、いきなり訪問しても迎え入れてくれるというか。

「さん」付けで呼んでいただいて本当にありがたい。そんな中で名鉄の売った分譲住宅を、なにかしらの都合で売りたくなったときに、また名鉄に声をかけてもらえる体制ができないかなと。実際に、遠方に行かれた子供さんたちが家の処分をどうしたらいいのかとか、いろいろ心配してらっしゃる方も多いんですよね。でもまだ、入口の入口なのでいろいろノウハウを貯めていかないとね。

あまり既成概念にとらわれずに、自由にやってもらえばいいですよね。会社からは「何か新しい事業の柱を作れ」っていわれてますから。不動産の知識と経験はベテラン社員の知恵をお借りしながら、あまり硬くならずに、若い感性で暴れてもらいたいですね。

本当に「新規事業、新規事業」って、ずっと言われ続けてますからね。ただ、具体的にあーしろこーしろと指示はされてないので、その辺は自由に任されてるのかなと。失敗してもいいとも言われてますし、果敢にトライしたいですね。

会社が先導して、今のうちに種をまいておかないとっていう感じですね。何かやってみたい方向性とかありますか？

私は、本社のある笠寺の商店街さんとも関わりながら、地域の盛り上げ役になっていけたらいいなと。住宅地でも商店街でも、人が集まらないと何も成り立たないんで。実際に商店街には、シャッター街になることを本気で危惧されている方もいらっしゃって「エリアパートナーズさん、社名が変わって地域密着ということであれば、ここも何とか」なんて。

　
具体的に何か始めてるんですか？

不動産事業部（本年4月1日　地域共創部に名称変更）だけど、サービス業という視点を大切に

実は個人的に親父バンドをやっていて、地元の方達が土曜日にステージ組んでるから、そこにバンドとして出てくれと……。プライベートで、ですけどね。組合の理事長をやられてた喫茶店の方も、昔からバンドやってたということで意気投合してですね。仕事の話ばっかしてても駄目だなって思ってますので、人との交流を深めて仕事の話に繋げていければなと。まぁあまり脈略もないのはいけませんが。

　
夢があっていいですね、私もお手伝いしたいです。

私、名鉄グループは基本、サービス業だと思ってるんですよ。ウチも不動産が本筋なんですけど、何かおもてなしっていうか、エンターテインメントっていうか、ちょっとわくわくっていうのを大事にしていきたいなと思ってます。

たしかに、名前は不動産事業部（本年4月1日　地域共創部に名称変更）ですが、サービス業という視点は大事ですね。これやったら誰か喜ぶんじゃないかとか、お客様が喜んでくれたっていうところに達成感が得られる仕事をしたいなって思いますね。そしてとにかく名鉄ならではっていうのを目指したい。そういう意味では、出張とかに行っても時間的なゆとりを作って、いろんなものを観て聞いて、それをフィードバックするようなことを考えてほしいですね。